日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
内視鏡治療を選択し奏効したHemosuccus Pancreaticusの1例
小嶋 啓之 大場 信之掛川 達矢吉峰 尚幸小山 洋平武田 悠希伊藤 謙西中川 秀太児島 辰也
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2019 年 61 巻 5 号 p. 1131-1136

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抄録

症例は82歳男性.心窩部痛と下血を主訴に来院し,腹部造影CTで膵頭部に10cm大の嚢胞性病変を認められた.内視鏡検査で,主乳頭からの出血が見られたことより,出血性膵嚢胞が主膵管と交通し,消化管出血を来たしたHemosuccus Pancreaticus(HP)と考えられた.経鼻膵管ドレナージチューブを用いた嚢胞内ドレナージを行い,止血と嚢胞の縮小が得られた.また,嚢胞部と主膵管の交通部より乳頭側に主膵管狭窄がみられたため,再発予防を目的として内視鏡的膵管ステント術を施行し,1年7カ月後にステントフリーとしたが,経過は良好である.HPの内,膵頭部の仮性嚢胞が原因となる症例においては,内視鏡治療が有用と考えられた.

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© 2019 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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