2023 年 65 巻 2 号 p. 173-182
日本消化器内視鏡学会の附置研究会「A型胃炎の診断基準確立に関する研究会」から自己免疫性胃炎(autoimmune gastritis:AIG;A型胃炎)の診断基準に関する新たな提案を行った.
「内視鏡所見,組織所見のいずれか,もしくは両者がAIGの要件を満たし,かつ胃自己抗体(抗壁細胞抗体あるいは抗内因子抗体,もしくは両者)陽性を確診例」とした.
本診断基準の提案により,これまで統一されていなかったAIGの診断基準が確立され,過少診断されていたAIGがより多く,より早期に診断され,胃腫瘍や悪性貧血などの高リスク群に層別化することで,適切な診療が行われることが期待される.なお,早期AIGの内視鏡所見の確立や胃自己抗体の保険適用取得などの課題も残されている.