2023 年 65 巻 6 号 p. 1144-1154
外科領域では切除創の縫合は基本的で必須の手技であるが,軟性内視鏡では縫合技術開発の困難さや技術的難易度から実現が難しかった.内視鏡的縫合デバイスであるゼオスーチャーM(ゼオンメディカル社)は胃・十二指腸粘膜損傷部位の縫縮だけでなく,胃・十二指腸壁全層欠損部位の縫合閉鎖においても使用可能となっており,内視鏡治療後の潰瘍底の縫縮のみならず,消化管穿孔や内視鏡的全層切除術後の全層縫合への応用などが期待される.すでに国内で薬事承認され,日常臨床で使用可能となっており本編では,ゼオスーチャーMを用いたESD後縫縮を中心にそのコツを解説する.