2024 年 66 巻 7 号 p. 1447-1457
アルコールに関連する上部消化管疾患は,食道扁平上皮癌が代表であるが,下咽頭癌をはじめとする頭頸部癌,さらには胃癌も含まれる.特に食道扁平上皮癌の発癌は,アルコールに含まれるエタノールおよびアルコール代謝中に生じるアルデヒドとの強い関連がある.そのため,高リスク患者の拾い上げには,アルコールに関連する問診票やアルコール代謝関連酵素の遺伝子多型関連検査の活用が重要である.さらに実際の食道扁平上皮癌および下咽頭癌の診断には,画像強調観察を併用した診断が有用であり,患者のリスクに合わせた内視鏡観察を行うことが重要である.