2025 年 67 巻 10 号 p. 1523-1534
肥満症に対する主な標的臓器は消化器であるものの,本邦において内視鏡医が肥満症治療に携わる機会は,皆無に等しい.これまでに内科治療や外科治療の問題点を克服すべく,様々な内視鏡的減量・代謝治療が開発され発展してきた.特に内視鏡的スリーブ状胃形成術は外科治療に比して侵襲度が低いものの,内科治療よりも減量効果が高く,信頼性の高い肥満症治療法として,海外を中心に一般化しつつある.近年,肥満症に対して適応が承認されたglucagon-like peptide-1受容体作動薬とともに,内視鏡医が知っておくべき内視鏡的減量・代謝改善治療の動向について概説する.