2025 年 67 巻 7 号 p. 1272-1278
症例は72歳の男性.単形性上皮向性腸管T細胞リンパ腫(monomorphic epitheliotoropic intestinal T-cell lymphoma:MEITL)の化学療法中に慢性下痢を発症し,精査目的で当科紹介となる.上部・下部内視鏡検査では診断できず,小腸ダブルバルーン内視鏡(double-balloon enteroscopy:小腸DBE)の初回病理評価でも診断はできなかった.最終的には経過中の病理所見を比較評価することでMEITLの再発の診断に至った.診断に難渋した点と,極めて予後不良な疾患の長期生存例である点,再発形態を内視鏡的に評価できた貴重な症例と考え,報告する.