日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
潰瘍性大腸炎の合併が考慮されたステロイド効果不十分でベドリズマブが著効した免疫関連腸炎の1例
野村 綾安原 ひさ恵松村 吉晃河井 裕介關 博之永原 照也遠藤 日登美神野 秀基中津 守人宮谷 克也
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2025 年 67 巻 7 号 p. 1279-1285

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抄録

78歳男性.数カ月前から自覚していた粘血下痢便が,右中葉肺腺癌に対するペムブロリズマブの2回目投与後から悪化した.CSでは全大腸に発赤浮腫状粘膜を認め,生検にてアポトーシス像を確認したことから,免疫関連腸炎の診断でプレドニゾロンの治療を開始した.しかし症状の改善がみられなかったため,再度の内視鏡検査を行い,全大腸の炎症の悪化と直腸に多発潰瘍を認めた.病理組織学的所見ではアポトーシス像は消失しており,経過からペンブロリズマブ投与前に潰瘍性大腸炎を発症していた可能性が考えられ,ベドリズマブを投与し速やかな改善が得られた.炎症性腸疾患を疑う症状がある場合は,免疫チェックポイント阻害薬を開始前にCSを検討することが重要である.

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© 2025 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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