日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
症例
高度膵管狭窄を伴う膵仮性囊胞に対してドリルダイレータを用いた膵管ドレナージ術が有用であった1例
鍬塚 磨呂 髙橋 孝輔嶋倉 茜中尾 康彦福島 真典佐々木 龍小澤 栄介三馬 聡宮明 寿光中尾 一彦
著者情報
ジャーナル 認証あり HTML

2025 年 67 巻 7 号 p. 1286-1291

詳細
抄録

47歳男性.膵頭部膵石を伴う慢性膵炎と診断され,2021年から前医にて経過観察されていた.2022年8月の造影CTで膵石増大に加えて膵頭部に仮性囊胞が出現した.2022年12月に腹痛と発熱を認め,仮性囊胞および閉塞性黄疸の診断に至り,加療目的に当院へ転院となった.造影CTで主膵管内膵石を伴った膵管の高度狭窄とそれによる仮性囊胞および閉塞性黄疸と診断した.内視鏡的膵管ドレナージ術を試みたが,膵管狭窄が強く既存のデバイスで狭窄を突破できなかった.しかし,新型ドリルダイレータを使用することで,比較的容易に狭窄突破と拡張が可能であった.慢性膵炎による膵管高度狭窄に対して新型ドリルダイレータが有効であった1例を報告する.

著者関連情報
© 2025 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top