2025 年 67 巻 7 号 p. 1286-1291
47歳男性.膵頭部膵石を伴う慢性膵炎と診断され,2021年から前医にて経過観察されていた.2022年8月の造影CTで膵石増大に加えて膵頭部に仮性囊胞が出現した.2022年12月に腹痛と発熱を認め,仮性囊胞および閉塞性黄疸の診断に至り,加療目的に当院へ転院となった.造影CTで主膵管内膵石を伴った膵管の高度狭窄とそれによる仮性囊胞および閉塞性黄疸と診断した.内視鏡的膵管ドレナージ術を試みたが,膵管狭窄が強く既存のデバイスで狭窄を突破できなかった.しかし,新型ドリルダイレータを使用することで,比較的容易に狭窄突破と拡張が可能であった.慢性膵炎による膵管高度狭窄に対して新型ドリルダイレータが有効であった1例を報告する.