日本消化器内視鏡学会雑誌
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総説
プロトンポンプ阻害薬関連胃症(GAP)の臨床的特徴
鎌田 智有 村尾 高久春間 賢
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2025 年 67 巻 9 号 p. 1423-1435

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抄録

プロトンポンプ阻害薬(proton pump inhibitor:PPI)に関連した胃粘膜変化を,春間が初めてgastropathy associated with PPI:GAPと提唱した.GAPには,これまでに胃底腺ポリープおよび胃腺窩上皮過形成性ポリープの新規発生とその増大,多発性白色扁平隆起(春間・川口病変),敷石状粘膜・ひび割れ粘膜,黒点などが報告されてきた.2015年に日本で発売された新しい機序のPPIで酸分泌抑制効果の出現が速く,強力なカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(potassium-competitive acid blocker:P-CAB)の登場により,白点,胃粘膜発赤および蜘蛛の巣様粘液などの新たな胃病変も注目されている.

GAPの発生機序については不明な点も多く,PPIやP-CABによる二次的な高ガストリン血症やその他の因子が関与していると考えられている.また,P-CABの強い酸分泌抑制作用により生じる胃内の無酸環境は自己免疫性胃炎の際に見られる所見と共通する要因となり得る.今後,GAPの頻度は増加することが予想されるため,これらの発生に注目し,詳細な発生機序や臨床的意義を検討していくことが重要である.

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