日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
小腸用カプセル内視鏡検査で胃前庭部毛細血管拡張症からの活動性出血を同定し得た2例(動画付き)
吉川 知輝亀髙 大介濱田 健太河野 吉泰岩室 雅也川野 誠司河原 祥朗大塚 基之
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電子付録

2026 年 68 巻 1 号 p. 28-34

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抄録

胃前庭部毛細血管拡張(gastric antral vascular ectasia: GAVE)は,胃前庭部に放射状またはびまん性の毛細血管拡張を認める疾患である.今回われわれは,上部消化管内視鏡検査では活動性出血を認めなかったが,小腸カプセル内視鏡検査(video capsule endoscopy: VCE)施行時に,胃内撮影画像においてGAVEからの活動性出血を確認し,出血源と判断した2例を経験した.GAVEに対し,アルゴンプラズマ凝固法を施行し,症状の改善を認めた.貧血や消化管出血,肝性脳症を呈する症例において,EGDでGAVEからの活動性出血を確認できず止血術の適応に悩む場合,小腸病変の評価も含めてVCEを施行することで,小腸外病変としてGAVEからの活動性出血を確認できる場合がある.

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