日本消化器内視鏡学会雑誌
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大腸癌の発見経緯別の割合と特徴:中間期癌と内視鏡検査後発見癌を含む検討~多施設前向き研究C-DETECT研究の結果
関口 正宇 岸田 圭弘池松 弘朗今野 真己水口 康彦堀田 欣一今井 健一郎伊藤 紗代髙田 和典塩見 明生安井 博史塚本 俊輔平野 秀和小林 望斎藤 豊稲場 淳新村 健介小西 潤小澤 平太藤田 伸村上 義孝松田 尚久
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2026 年 68 巻 4 号 p. 338-351

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抄録

【目的】大腸癌は,発見経緯や発見時期に基づき,中間期癌や内視鏡検査後発見癌(Postcolonoscopy colorectal cancer:PCCRC)など,いくつかの種類に分類される.本研究では,これら大腸癌の割合および特徴を明らかにすることを目的とした.

【方法】日本において,質問票を用いた多施設共同前向き研究「C-DETECT研究」を実施した.本研究では,連続する成人大腸癌患者を対象に,大腸癌を発見経緯および発見時期ごとに分類し,それぞれの特徴の違いを検討した.本邦の対策型検診では逐年免疫便潜血検査(fecal immunochemical test:FIT)検診が実施されているため,中間期癌については,前回FIT陰性から1年未満に検出されるFIT中間期癌を検討対象とした.

【結果】合計1,241名の大腸癌患者(うち1,064名は浸潤癌患者)が本研究の対象となった.(a)FIT中間期癌,(b)PCCRC(癌が発見されなかった大腸内視鏡検査後3年未満に診断される大腸癌),(c)FIT陽性後の精検内視鏡検査未実施で1年未満に発見された大腸癌は,それぞれ全大腸癌の4.5%,7.0%,3.9%,浸潤癌の3.9%,5.4%,4.3%を占めた.これら(a)~(c)とその他の大腸癌(d)の4群で特徴の違いを検討した結果,固有筋層以深への浸潤の割合((a)58.9%,(b)44.8%,(c)87.5%,(d)73.0%),転移の割合((a)33.9%,(b)21.8%,(c)54.2%,(d)43.9%),右側大腸癌の割合((a)42.9%,(b)40.2%,(c)18.8%,(d)28.6%),女性患者の割合((a)53.6%,(b)49.4%,(c)27.1%,(d)41.6%)に違いが見られた.さらに,転移性大腸癌においては,(a)および(b)は(c)および(d)に比べてBRAF変異の割合が高く,(a)(b)は12.0%,(c)(d)は3.1%であった.

【結論】FIT中間期癌とPCCRCは無視できない割合で存在し,それらは右側大腸病変,女性患者,BRAF変異陽性の割合が他のタイプの大腸癌よりも高いことを特徴としていた.本研究結果は,FIT中間期癌とPCCRCが他の大腸癌とは異なる生物学的特徴を持つ可能性を示唆している.

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