日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
内視鏡にて整復しえた腸回転異常が明らかでない右傍十二指腸ヘルニアの1例(動画付き)
井浦 亜有子鈴木 郁哉小林 正典 川内 結加里町田 智世栗原 正道赤須 雅文渡辺 翔
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電子付録

2026 年 68 巻 5 号 p. 1062-1067

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抄録

右傍十二指腸ヘルニアは消化管閉塞を来す内ヘルニアの5~10%程度と稀な病態である.腸回転異常が原因と考えられているが,伴わない症例も報告されており腸管膜の癒合不全などでも発症しうる.内ヘルニアは絞扼を来す可能性があり,診断されれば手術が第一選択となるが,今回,われわれは脳梗塞後の79歳女性に発症した腸回転異常を伴わない右傍十二指腸ヘルニアに対して,内視鏡にて安全に整復しえた症例を経験した.手術と異なりヘルニア門が残存することから再発の可能性を有するが手術の侵襲を鑑みると,内視鏡での整復は可及的治療となりえる可能性がある.背景の腸回転異常の有無など適応についてさらなる症例の蓄積による検討が望まれる.

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