ERCPにおいて,「穿孔」は重大な偶発症の一つである.内視鏡操作やERCPでの各手技が要因となり,消化管,乳頭部,胆管,膵管のいずれの部位においても発生する可能性がある.穿孔部位によっては腹膜炎,敗血症,膵炎などを併発し生命に関わることもあるため,迅速に診断し,適切に対応する必要がある.状態によっては,保存的治療で改善することもあるが,外科治療を要することもあり,外科との連携した対応が望ましい.穿孔の発見のためには,全身状態の変化とともに,内視鏡画像および透視画像の異常に注意する.診断や重症度評価のうえではCTも含めた評価が望ましい.ERCPに関連した穿孔に関し,穿孔の概要,原因,対処法とともに,穿孔を予防する観点から処置の基本操作,注意点を含め解説する.