日本消化器内視鏡学会雑誌
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総説
咽頭領域の内視鏡診断と治療
菊池 大輔 鈴木 悠悟布袋屋 修
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2026 年 68 巻 7 号 p. 1277-1288

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抄録

咽頭の内視鏡観察はハイリスク症例を重点的に観察するべきである.咽頭領域は舌や喉頭などにより複雑な形態であり,一視野で全体を観察することは難しい.決められた部位を毎回撮影する定点的観察法を行うことが重要である.観察のための手技も他の臓器とは異なり,発声やバルサルバ法などを駆使して,粘膜面をくまなく観察することが必要である.内視鏡像は表在食道癌と類似しており,画像強調内視鏡と拡大内視鏡で診断をすることができる.

内視鏡治療の際に全身麻酔をかけると筋肉が弛緩し視野が取れなくなる.直達喉頭鏡や開口器などのデバイスを用いて内視鏡視野を確保する.ESDなどの様々な内視鏡治療が開発され,高い一括切除率と安全性が報告されている.

内視鏡治療後は,リンパ節転移と異時発癌のリスクの両面を考えてサーベイランスを行うことで極めて良好な治療成績が期待できる.本稿では咽頭領域の内視鏡診断と治療の現状について解説する.

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