2026 年 68 巻 8 号 p. 1403-1410
症例は75歳,女性.2023年より肝硬変で当科に通院中,総胆管結石を指摘され,加療目的に入院となった.ERCPでは下十二指腸角の憩室内に主乳頭を認め,側視鏡を用いてTwo-devices-in-one-channel methodやクリップ牽引法を試みたが,主乳頭への近接が困難であり,膵胆管双方に挿管できなかった.そこで直視鏡を用いたところ,膵管へのガイドワイヤー留置に成功し,側視鏡に入れ替え後,膵管ガイドワイヤー法により胆管挿管に成功した.アプローチ困難な憩室内乳頭症例において,膵管ガイドワイヤー留置下スコープ交換法を用いて胆管挿管し得た貴重な症例と考えられた.