2026 年 68 巻 8 号 p. 1451-1483
日本消化器内視鏡学会は,EBMに基づいた「小腸内視鏡診療ガイドライン(第2版)」を作成した.カプセル内視鏡により全小腸の内視鏡観察が低侵襲に可能となり,バルーン内視鏡により観察のみならず生検・治療まで可能となった.両者の登場から20年以上が経過して小腸疾患の診療は大きく進歩してきたが,さらなる早期診断・治療をめざして適応判断と手技の標準化を進める必要がある.執筆はCQ(clinical question)形式とし,必要に応じてBQ(background question)・FRQ(future research question)を設けた.なお,一部のCQにおいては,レベルの高いエビデンスが少ないため,専門家のコンセンサスを重視せざるを得なかった.本ガイドラインは,適応,診断アルゴリズム,運用,治療の4項目を柱に構築し,現時点での指針とした.