日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
ダブルバルーン内視鏡で出血部位を断定し,部分的脾動脈塞栓術で止血した門脈海綿状変化による胆管出血の1例
柴田 昌幸 , 有馬 美和子, 西川 稿, 山口 智央, 飛田 拓途, 中村 直裕, 李 秀戴, 土屋 昭彦, 若林 大雅, 滝川 一
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2026 年 68 巻 9 号 p. 1544-1551

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抄録

52歳,女性.膵頭部多血性腫瘍に対し膵頭十二指腸切除術が実施され,腫瘍はneuroendocrine tumor G1の診断であったが,術中に門脈損傷をきたし門脈切除再建が施行された.術後,門脈血栓が生じ抗凝固療法が開始されたが,胆管空腸吻合部に出血性潰瘍が生じたため抗凝固療法を継続できず,徐々に門脈狭小化が増悪した.術後29カ月,吐血を主訴に救急外来を受診し,造影CTで造影剤漏出所見は認めなかったが門脈海綿状変化による胆管内静脈瘤を認めた.ダブルバルーン内視鏡で胆管空腸吻合部を観察したところ,胆管から血液流出を認め出血源と同定した.しかし,吻合部狭窄があり内視鏡的止血が困難であったため,門脈圧を下げて出血を抑える目的で部分的脾動脈塞栓術を実施したところ,術後は出血なく経過している.

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