抄録
拡大内視鏡検査にメチレンブルー染色法を併用することによって,胃粘膜腸上皮化生のメチレンブルー吸収能,粘膜微細模様像,粘膜内酵素(ALPおよびLAP)活性を検討した.腸上皮化生は酵素学的に(1)ALP,LAPともに陰性のもの,(2)ALP陰性,LAP陽性のもの,(3)ALP,LAPともに陽性のものの3型に分類された.ALP,LAPともに陽性の腸上皮化生は,他の型のものよりも高いメチレンブルー吸収能をもっていた.胃粘膜の微細模様像との関連をみると,メチレンブルー吸収の程度は,FSP<SP<MPの関係がみられた.すなわち,腸上皮化生組織は酵素学的,形態学的に小腸上皮に類似してくるにつれて,メチレンブルー吸収能が高くなる傾向がみられた.