日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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拡大大腸fiberscope(CF-HM)による大腸粘膜の微細病変の診断
多田 正大陶山 芳一清水 忠雄稲富 五十雄藤井 浩三好 正人西村 伸治西谷 定一鹿嶽 研赤坂 裕三
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1979 年 21 巻 5 号 p. 527-537

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抄録
 大腸粘膜の微細病変を診断する目的で,各種の拡大大腸fiberscopeが開発されている.新たに開発されたCF-HMは従来の先端対物焦点調節方式に加えて,ズーム方式の光学系をとり入れてあり,最大35倍の拡大観察が可能な斬新な器種である.その有効長は142cmあり,従来から開発されているCF-MB-Mと比べてその挿入性も向上している. 最近5ヵ月間に85例・120回に対して,本器種を用いて内視鏡検査を行ったが,本器種の操作性のよさと,通常観察と拡大観察の両方の機能を持ち合わせている点より,いわば万態のcolonoscopeとも言うべき斬新な器種であると評価された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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