日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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潰瘍性大腸炎の家族発生例の検討
―アンケートによる家系調査―
谷口 友章野口 友義長谷川 かをり三輪 洋子佐々木 宏晃長廻 紘
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1979 年 21 巻 9 号 p. 1094-1101

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抄録
 消化器病センターにおいて,過去10年間に潰瘍性大腸炎と診断した116例中,家族内発生が3家系,6人,約2.6%にみられた.3組とも同居中の母子あるいは父子に,2~5年の間隔で発症している.血族結婚はみられなかった.2組では病変部は全大腸に及んでいた. 全症例に家族調査を行い,107名中,65名,約60%に回答を得た.家族に潰瘍性大腸炎の確診例は得られなかったが,原因不明の粘血便症状を4名の家族,6.1%にみられた. 家族内発生のみられた第1組について,HLAタイピングを行った.遺伝因子の関与に関して,HLA抗原系からの研究も重要である.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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