日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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大腸ファイバースコープの太さに関する検討
多田 正大陶山 芳一清水 忠雄稲富 五十雄藤井 浩三好 正人西村 伸治西谷 定一鹿嶽 研赤坂 裕三川井 啓市
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1979 年 21 巻 9 号 p. 1102-1110

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抄録
 大腸ファイバースコープ(CF)の機構・性能の向上と挿入手技の熟練によって,今日では全大腸の内視鏡観察が確実に,かつ容易に行えるようになってきている.しかしそれでもなおCFを挿入する際に被験者の苦痛は決して少ないものではないのが実情である.理想的なCFの条件の1つとして,挿入しやすいことも重要であるが,被験者に対する苦痛が少ないことも大切な条件である.そこでこれらの諸条件を満す理想的なCFの開発を目的に,特にその蛇管部の太さの点について検討を行った. その結果,現在市販されているCF-IBよりもさらに細い径のCF-Pを用いた場合,回盲部への挿入率は80%にとどまったものの,被験者の苦痛の点ではCF-IBや太い径のCF-Tよりもはるかに優れていた. したがって今日の大腸内視鏡検査に際しての被験者の苦痛が決して少なくないことを考慮すると,理想的なCFの機構として,CF-IBの諸性能を犠牲にしない範囲で,蛇管部についてはできるだけ細くすることが望ましい.と考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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