日本消化器内視鏡学会雑誌
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広視野角十二指腸ファイバースコープの使用経験
種広 健治春日井 達造久野 信義栗本 組子伊藤 克昭杉原 康弘梅田 芳美
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1980 年 22 巻 9 号 p. 1303-1307_1

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抄録
 4種類の広視野角ファイバースコープを使用し,それらの観察性,操作性,ERCPの成績を検討した.広視野角ファイバースコープは優れた観察性と操作性をもち,一般胃・十二指腸内視鏡としても満足すべきものであった.ERCPなど近接して細かい操作を行なう場合には,超広視野角スコープ.より75度ないし80度前後の広視野角をそなえたスコープが使い易いと思われる.観察方向については,一般的には側視式スコープが使い易いと考えられたが,選択的胆管造影には後方斜視式広視野角スコープも便利な機種であった.ERCPの成功率は4機種の間に差はなかったが,従来報告されてきた成績と比較すると同等かやや優れていた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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