日本消化器内視鏡学会雑誌
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食道・胃境界部早期癌の1例
柴田 興彦古沢 毅有田 毅工藤 輝俊
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1981 年 23 巻 6 号 p. 819-822_1

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抄録
食道・胃境界部の早期癌は発見が困難であり,その報告例も少ない.しかし前方直視型の内視鏡が普及するに従い食道・胃境界部の観察も比較的容易になってきた.われわれは胃十二指腸潰瘍の経過観察中にパンエンドスコープにてこの部の癌を発見し生検にて確診したので報告する.症例は65歳,男性で,1.4cm×1.1cm大のHa型境界部早期癌(E=C)で組織学的にはtubl,深達度はsmであった,文献的に検索し得たE=C早期癌5例と自験例1例を含めて6例を検討した。
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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