抄録
胃ファイバースコープの記録性の向上を目的として開発された先端カメラ付胃ファイバースコープFGS-CMXを改良したFGS-CMXIIが試作された. FGS-CMXIIは電子式シャッターとEE機構による1,000分の1秒までのシャッター速度連続可変機構をそなえており,プレの防止,近接撮影時のハレーションの減少などをはかっている. われわれは63例にFGS-CMXIIを使用した胃内視鏡検査を行った.プレの防止についてはほぼ満足のゆく結果が得られたが,その他の記録性については十分満足のゆく結果はえられなかった.