COMPARATIVE STUDY ON ENDOSCOPIC ND-YAG AND ARGON LASERPHOTOCOAGULATION IN THE TREATMENT OF UPPER GASTROINTESTINAL HEMORRHAGE

Yoshito OHSHITA; Yukinori OKAZAKI; Shigemi ARIYAMA; Fumio ASAGAMI; Masahiro TADA; Hajime HARADA; Mitsuru SAITO; Seishiro WATANABE; Yoshihito UCHIDA; Makizo HIRATA; Kiyohiro KAWAHARA; Mitsuru ODAWARA; Nobuhiro SAKAKI; Yozo IIDA; Susumu KAWAMURA; Tadayoshi TAKEMOTO; Mitsuhiko TANABE; Tetsuro SASAYAMA; Kenzo NAGAI; Kinya HAYASHI; Yoichi TAMURA

doi:10.11280/gee1973b.24.557

内視鏡的レーザー止血法― Nd-YAGレーザーとArgonレーザーの臨床的比較検討―

大下芳人, 岡崎幸紀, 有山重美, 浅上文雄, 多田正弘, 原田元, 斉藤満, 渡辺精四郎, 内田善仁, 平田牧三, 河原清博, 小田原満, 榊信広, 飯田洋三, 河村奨, 竹本忠良, 田辺満彦, 篠山哲郎, 長井謙造, 林謹也, 田村陽一

著者情報

大下芳人
山口大学第1内科
岡崎幸紀
山口労災病院
有山重美
山口労災病院
浅上文雄
山口労災病院
多田正弘
山口労災病院
原田元
山口労災病院
斉藤満
山口労災病院
渡辺精四郎
山口労災病院
内田善仁
山口労災病院
平田牧三
山口労災病院
河原清博
山口労災病院
小田原満
山口労災病院
榊信広
山口労災病院
飯田洋三
山口労災病院
河村奨
山口労災病院
竹本忠良
山口労災病院
田辺満彦
山口労災病院
篠山哲郎
長井謙造
林謹也
田村陽一

ジャーナルフリー

1982 年 24 巻 4 号 p. 557-563_1

DOI https://doi.org/10.11280/gee1973b.24.557

詳細

抄録

　46例の上部消化管出血に対して無選択にNd-YAGレーザーとArgonレーザーを使用して内視鏡的な止血を試みた.　Nd-YAGレーザーでは34例中32例(94%)が24時間以上止血できた.重症例にかぎると8例中6例(75%)が24時間以上止血できた.　Argonレーザーでは12例中9例(75%)が24時間以上止血できているが,重症例では1例も止血できなかった.止血できなかった3例は直径1.5mm以上の露出血管からの出血であった.　結論として重症例の大量出血に対しては,ArgonレーザーよりもNd-YAGレーザーの方がより有効であり,Argonレーザーでは直径1.5mmをこえる露出血管からの出血は止血できないと考えられた.

責任著者(Corresponding author)

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