日本消化器内視鏡学会雑誌
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酸分泌機能よりみた十二指腸潰瘍―Endoscopic Congo Red Testの成績を中心として―
竜田 正晴奥田 茂
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1983 年 25 巻 9 号 p. 1331-1336

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抄録
 十二指腸潰瘍の治癒・再発と酸分泌領域との関連および加齢による酸分泌領域の変化をCongo red testを用い検討した. 酸分泌領域の拡がりと十二指腸潰瘍の治癒・再発との間には密接な関連が認められ,酸分泌領域の広汎な十二指腸潰瘍では,治癒は遷延し,再発も多いが,酸分泌領域の少ないものでは治癒は容易で再発も少ない. 十二指腸潰瘍では健常者,胃潰瘍たくらべ酸分泌領域が広汎なものが多く,しかも広汎な酸分泌領域が健常者以上に長期にわたり維持されることが特徴的である.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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