日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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ISSN-L : 0387-1207
内視鏡的逆行性胆管ドレナージ法(内瘻法)の検討
―挿入手技の変法を中心に―
嶋倉 勝秀上野 一也白井 忠山口 孝太郎和田 秀一仲間 秀典赤松 泰次松田 至晃中村 喜行古田 精市
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1984 年 26 巻 6 号 p. 848-857_1

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抄録
 悪性疾患による胆道狭窄症例40例を対象としてERCPを行い,32例(80%)がERBDの適応と考えられた.NBDを施行した1例を除く31例にERBDを試み25例(80.6%)に成功した.この中には造影上胆管の完全閉塞を示す胆道癌4例,左右肝内胆管に2本のLBTを挿入した肝門部癌の1例,憩室内乳頭で通常のEPTが不能で,口側隆起にポリペクトミー用スネアーを用いて瘻孔形成後EPTを行いチューブを挿入した1例,EPT不能で,内瘻化したPTCDチューブをガイドとして内視鏡的にガイドワイヤーを挿入し,チューブの挿入に成功した膵頭部癌の1例が含まれている.ERBDの成否を決める最も重要な因子はEPTの成否であると考えられ,通常のEPT不能例ではprecuttingも有効であった.またPTCD後の症例ではPTCDの内瘻化チューブを利用しERBDを成功させることも可能であった.胆管の完全閉塞例はERBDの適応外と考える者もあるが,本質的には狭窄像と変わらず,慎重に行えばERBD可能と考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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