日本消化器内視鏡学会雑誌
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球部内反転法が確定診断に有用であった早期胃癌十二指腸脱出の2症例
小西 敏郎鈴木 衛鈴木 力井手 博子北村 正次粟根 康行神前 五郎山辺 恭司前田 栄昭
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1984 年 26 巻 6 号 p. 889-892

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抄録
 われわれは胃癌の十二指腸への浸潤の有無を球部内反転法を施行して検索しているが,最近,幽門輪近くの隆起型胃癌が十二指腸球部内へ脱出している2症例に,球部内反転法を施行して術前の診断が確実となった.2症例共に幽門前庭部の組織学的に深達度mのI型早期胃癌であった.球部内反転法は胃癌の十二指腸浸潤の有無の診断のみならず,十二指腸へ脱出した胃癌の内視鏡診断にも有用な検索法であると考える.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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