抄録
著者らは町田製作所とと東芝メディカルとの共同開発による"TV-Endoscope"を腹腔鏡として試験的に使用した."TV-Endoscope"は内視鏡の先端に高感度小型テレビカメラ(CCDセンサー)を内蔵しているため,観察はテレビモニター画面でおこなう点が従来のファイバー光学系の内視鏡とは異質である.脂肪肝の症例で本機を使用したが,いわゆる脂肪肝に特有な黄色紋理は肝表面より軽度突出していることが明らかにされた.これは従来の腹腔鏡観察ではえられなかった情報である.われわれは本機の使用経験から,"TV-Laparoscope"の開発は,(1)記録性の向上,(2)教育効果の増大,(3)腹腔鏡の操作性の向上,(4)電子CCDセンサーによる画像であるので,最近問題になっている色調の解析も直接コンピューター解析が可能である,といった観点から早急におこなうべきであろうと結論した.