日本消化器内視鏡学会雑誌
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胃迷入膵の膵炎に関連したと思われる消化管出血の1例
竹林 治朗橋本 訓招
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1986 年 28 巻 4 号 p. 807-811_1

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抄録
 胃迷入膵の膵炎と関連した消化管出血の1症例を報告した.患者は35歳の男性で,多量の飲酒歴があった.嘔吐,心窩部痛およびタール便を訴え入院した.直ちに上部消化管内視鏡検査を行い胃前庭部大彎に4cm大の半球状の粘膜下腫瘍があり,表面粘膜に潰瘍と出血が認められた.尿アミラーゼ値は中等度に上昇していたが,血清アミラーゼ値は正常範囲であった.上部消化管X線所見でも,胃前庭部大彎に固着性の4×3cm大の粘膜下腫瘍を確認した.約1カ月後に再度上部消化管内視鏡検査を施行したところ,粘膜下腫瘤は著明に縮小し,乳頭状となり,潰瘍と出血は治癒していた.飲酒による再発が予想され,胃部分切除術を施行した.病理所見では,中心部の臍窩を取囲み粘膜がポリープ状に突出し,固有筋層を主座とするHeinrich I型の迷入膵組織が認められた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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