抄録
1983年Welch Allyn製Video Endoscopeが報告されて以来,先端に固体撮像素子を組み込んだelectronic endoscopeが注目されている.今回われわれはToshiba-Machidaにより開発されたelectronic endoscope(TV-endoscope)を使用する機会を得たので,その使用経験を報告する.TV-endoscopeは先端に固体撮像素子としてCCDが組み込まれ,約10万画素の内視鏡画像が得られるため,解像力は抜群で今までのファイバー一スコープでは観察困難であったより細かい表面構造の観察が可能である.まだ操作性や記録の保存方法について改良の余地があるが,このスコープの解像力を生かした画像解析やvideo discによる新しい記録法の開発など,ファイバースコープによっては困難であった新しい方法論や分野が開拓される可能性が大きく,今やファイバースコープに代わる新しいelectronic endoscopeの時代に突入したといって過言でない.今後予想されるTV-endoscopeの種々の機構の改良にあたっては,従来のファイバースコープ的発想のみに止まるべきでないと考える.