日本消化器内視鏡学会雑誌
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胆道ファイバースコープCHF type 10およびCHFP-10の使用経験について
飯泉 成司山川 達郎三芳 端伊藤 誠二金子 等宮原 成子福間 英祐川端 啓介斎藤 美津雄宇井 義典杉 洋一鞍掛 彰秀藤田 賢一
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1986 年 28 巻 8 号 p. 1933-1938_1

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抄録

 Olympus胆道ファiバースコープB3Rおよび4Bのそれぞれの改良型であるCHF type 10およびP-10を,1983年6月より1985年7月までの約2年間に使用し,改良の意義を認めたのでその使用経験について述べた.CHF type 10を総胆菅結石,肝内結石の5例計8回に,CHFP-10を総胆管結石31例,肝内結石19例,胆管癌あるいは良性胆菅狭窄9例その他の計66例に,廷べ209回使用した結果,(1)ファイバーの細径化による使用本数の増加により解像力が同ヒしたこと,(2)視野角の増大と観察像の拡大により観察能に改善がみられたこと,(3)彎曲角度が増加したことによリ挿入が容易となり,また盲点が少なくなったこと,(4)完全防水機構により滅菌法の簡便化か得られたこと,などの改良による利点が認められ,操作性,安全性の点においても十分臨床応用に耐え得る新機種と思われた.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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