日本消化器内視鏡学会雑誌
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大腸早期癌の検討―中等大ポリープにおける位置づけ―
長廻 紘長谷川 かをり飯塚 文瑛屋代 庫人野口 友義椋棒 豊吉利 彰洋田中 俊夫
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1987 年 29 巻 3 号 p. 516-521

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抄録
全大腸を検査し,組織学的に確認することのできた中等大(11-20mm)の腺腫・早期癌(文中ポリープ)につき検討した.比較のため6-25mmのポリープを検討対象とし,337個のポリープが対象となった.内訳は腺腫239個,早期癌98個(29%)であり,早期癌はm癌81個,sm癌17個であった.癌化率は16-20mmの群に最も高かった.大きいほど下部大腸,小さいほど右側結腸のポリープの占める率が高かった,癌化は直腸に最も高率であり,口側にいくに従ってその率が低くなる傾向がみられた.ポリープを型別に分けると広基性が72個21%有茎性が265個79%であった.癌化率は広基性21%,有茎性31%であったが,11mm以上のものでは両者ほぼ等しい(約50%)癌化率を示した.有茎性ポリープではm癌がsm癌の約7倍と圧倒的に多いのが特徴的であった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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