日本消化器内視鏡学会雑誌
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パラコート中毒の上部消化管病変に対する内視鏡的検討
八嶌 俊房本 英之永野 公一辻 晋吾林 紀夫川野 淳佐藤 信紘鎌田 武信吉岡 敏治東山 聖彦桜井 幹巳
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1987 年 29 巻 3 号 p. 522-529

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抄録
除草剤パラコートによる生体の消化管病変を明らかにするため,パラコート中毒患者7例に対し,中毒早期より内視鏡検査を施行し,その内視鏡像および臨床経過より以下の結論を得た. 1.パラコートによる上部消化管病変は主に表層性の炎症,びらん,潰瘍を呈する. 2.障害は食道,胃体上部に多くみられ,十二指腸では少ない.特に食道病変は全例にみられ,しかも障害の程度は食道の下部にいくほど高度である. 3.病変の治癒は比較的速やかである. 4.消化管病変発生機序として,パラコートイオンによる消化管粘膜への直接の腐蝕作用が考えられる.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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