日本消化器内視鏡学会雑誌
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体質性黄疸の腹腔鏡所見と組織像の検討
杉本 元信, 毛 克弘, 島田 長樹, 吉田 直哉, 水上 啓, 相川 勝則, 定本 貴明, 山室 渡, 羽鳥 知樹, 佐川 寛, 伊東 高仁, 安部井 徹, 野中 博子
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1987 年 29 巻 5 号 p. 895-902_1

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抄録
 Gilbert症候群(GS)6例,Dubin-Johnson症候群(DJS)とRotor症候群(RS)各3例,計12例の体質性黄疸の腹腔鏡肝表面像と組織像を検討した.肝表面は4例が不平滑で,うちGSの1例が組織学的に慢性肝炎の像を呈した.ほとんどの例が辺縁鈍化や被膜混濁など正常とはいえない何らかの所見を示したが,組織学的には非特異性変化にとどまった.肝表面色調はGS3例,RS2例が褐色調で,DJSは程度に差はあっても全例黒色肝を呈した.肝細胞内色素顆粒はDJSはもとより,GSとRSでも互いに性質は異なるものの全例に認めた.肝表面の変化および色調と濃淡は必ずしも組織レベルでの変化および色素顆粒の量と一致しなかった.色素顆粒以外のこれらの変化はそれぞれの疾患本態によるものでなく,むしろ偶然共存したものと思われ,今回検討した体質性黄疸の肝表面像は慢性肝炎を合併した1例を除き腹腔鏡観察の際に許容し得る正常範囲内の変化と考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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