日本消化器内視鏡学会雑誌
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胃集検の第二次スクリーニングにおける内視鏡の有用性
池田 成之山口 由美子手林 明雄吉田 裕司有末 太郎田村 浩一大塚 忍
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1989 年 31 巻 2 号 p. 388-398

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抄録
胃集検における間接X線,直接X線,内視鏡の診断能について検討し,以下の結論を得た. (1)自施設で第一次スクリーニングから精検まで行って診断した胃集検発見胃癌218例について,間接X線で病変の存在を指摘できたのは,早期胃癌で58%,進行胃癌で90%であり,指摘できなかった胃癌は全体で64例(29%),そのうち他部位チェック例は59例(27%),無示現例は55例(25%)であった. (2)胃集検発見早期胃癌132例のうち直接X線で指摘可能であった30例と内視鏡で指摘可能であった25例を比較した.直接X線で指摘可能な癌は形態は隆起型,大きさは2cm以上,部位はM領域のものが多かったのに対し,内視鏡で指摘可能な癌は陥凹型,2cm以下,A領域のものが多かった. (3)対象集団を男だけにしぼり,直接X線を先行したX線群と内視鏡を先行した内視鏡群に分け,それぞれの群から発見された内視鏡で指摘可能な癌を検討し,胃集検の第二次スクリーニングにおいては,内視鏡検査を先行する方がX線検査を先行するよりも癌発見率は10%高くなることを指摘した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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