抄録
未治療非ポジキンリンパ腫8例,皮膚T細胞リンパ腫1例に超音波内視鏡を施行した.胃病変は3例にみられ,全例で胃病変を検出できた.胃病変は壁5層構造の破壊,消失を伴う無エコー域あるいは点状,顆粒状高エコーを伴う不均一な低エコー域に描出され,病変部胃壁はびまん性あるいは腫瘤状に厚さ8mm以上に肥厚していた.病変辺縁部では第3層の途絶が観察された.縦隔,上腹部リンパ節は6例で描出された.腫瘍の浸潤が明らかと判断された3例の検討では,リンパ節病変は内部低エコーで類円形型に描出されることが多く,長径5mm以上20mm未満のものが大部分をしめ,集簇してみられることが多かった.ただし,同様の所見を呈するリンパ節を認めた偽陽性例が1例みられた.化学療法によって病変部胃壁の肥厚の改善,層構造の再出現,リンパ節病変の縮小,減少,消失を経験し治療効果判定に本検査法が有用であることが示唆された.