日本消化器内視鏡学会雑誌
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難治性胃潰瘍についての検討
奥平 勝, 天羽 康雄, 仲野 俊成, 河島 祥彦, 北尾 優子, 中村 昌弘, 公手 修一, 平松 新, 水野 孝子, 鮫島 美子
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1989 年 31 巻 3 号 p. 710-716

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抄録
 H2プロッカーを含め,各種抗潰瘍剤に抵抗した難治性胃潰瘍についてその背景因子と治癒経過などを易治性胃潰瘍と比較検討し,また,難治性胃潰瘍に対するH2プロッカーの有用性,悪影響についても検討した. まず,難治,易治性胃潰瘍における背景因子の比較では, 1)性別では,いずれも男性に多く,特に難治例における男女比は6:1であった. 2)年齢分布,潰瘍占居部位,内視鏡所見,潰瘍数,十二指腸潰瘍合併,合併症の有無については,有意な差はみられなかったが,難治例では胃角部,周堤を有するものが多く,また,合併症を有するものが多かった. つぎに難治性胃潰瘍に対する治癒経過に及ぼすH2プロッカーの影響についてみたところ,H2プロッカー非投与群に比べ,治癒経過そのものに大きな影響を与えなかったと考えられた.しかし,治療面からは,単一のH2プロッカーで治療を続けるより,種類を変更する方が有用であった. H2プロッカーの悪影響として,H2プロッカー投与症例,特に難治例にカンジダ検出率が高いことが示唆され,今後慎重に対処すべきと思われる.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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