ピアス社製画像処理装置(LA500),朋栄社製カラーコレクタ(CCS-4360),オリンパス社製カラーエンハンサー2号機を用いRGB信号の輝度コントラスト強調処理を電子内視鏡で観察した各種疾患の画像を対象に行った.いずれの機器にても,赤いものはより赤く青いものはより青くなり,早期胃癌(IIb)の境界,胃十二指腸潰瘍の再生上皮模様,斑状発赤,食道静脈瘤,萎縮粘膜の血管透見像,粘膜の凹凸色むらを強調し明瞭化できた.朋栄社製カラーコレクタ(CCS-4360)及びオリンパス社製カラーエンハンサー2号機は,アナログ処理で動画像でも色彩強調処理ができ臨床応用可能となった.さらに処理画像のヒストグラムの検討からRGB信号ごとの輝度コントラスト強調によりなぜ色彩強調がかかるのか明らかになった.