日本消化器内視鏡学会雑誌
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腸梗塞で発症し,空腸穿孔を併発した悪性関節リウマチの1例
冨松 久信井手 一敏佐野 寛幸桝崎 雅博古賀 俊彦鹿毛 雅義
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1990 年 32 巻 3 号 p. 615-621_1

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抄録
 症例は37歳女性で,18歳より慢性関節リウマチの診断下に治療を受けていた.左下腹部痛,水様血性下痢,関節痛,発熱を主訴に入院.入院時検査で赤沈1時間値139mm,RA2+,RAHA1,280倍,抗核抗体160倍,LEテスト陽性であった.注腸検査で直腸S状部に管状狭窄,内視鏡検査では同部位に全周性の狭窄,狭窄入口部に発赤,浮腫,易出血性を認めた.下腸間膜動脈造影で上直腸動脈,S状結腸動脈に狭窄,閉塞像を認め,注腸検査における直腸S状部の狭窄部に一致しており虚血による腸梗塞と推測した.また経過中に心筋炎による心不全を発症したため悪性関節リウマチと診断した.腸梗塞発症約1年後に空腸穿孔,腹膜炎で死亡.切除小腸腸間膜の小中血管に京極血管炎分類のEA型血管炎像を認めた.悪性関節リウマチに腸梗塞,小腸穿孔の合併は稀であり興味のある症例として報告した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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