日本消化器内視鏡学会雑誌
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食道静脈瘤硬化剤Histoacryl(N-Butyl-2-Cyanoacrylate)の臨床的応用と基礎的検討
鈴木 悟司高橋 寛杉山 圭一光銭 健三関 盛仁佐竹 儀治藤田 力也菅田 文夫
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1990 年 32 巻 5 号 p. 1104-1111

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抄録
 現在,食道静脈瘤硬化療法に関しては手技や硬化剤などさまざまな角度から検討が加えられている.今回われわれは,3種類の硬化剤(1)5%etanolamine oleate(以下EOと略す)(2)1.5%Aethoxysklerol(以下ASと略す)(3)Histoacryl(N-Butyl-2Cyaneacrylate,以下NCと略す)につき,家兎耳静脈を用いて組織学的検討を行った.いづれの硬化剤にても血管内の血栓形成及び,血管周囲の炎症性細胞浸潤を認め,かつASでは血栓形成が軽度であり,NCでは塞栓所見が顕著であった.一方,遠隔他臓器には血栓等の病変は認めなかった.以上の基礎的検討により安全性を確認した後,食道静脈瘤破裂症例をはじめ7症例に臨床応用を行い良好な止血効果を得た.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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