日本消化器内視鏡学会雑誌
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胃のいわゆるInflammatory fibroid polypの4例
(その成因に関する免疫組織学的検討)
平山 大介藤盛 孝博里中 和廣北沢 荘平堀尾 光三前田 盛下村 隆之宮村 忍荒尾 素次
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1990 年 32 巻 6 号 p. 1408-1414_1

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抄録
 われわれは強い好酸球浸潤を伴う胃の限局隆起性病変を4例経験したので報告する.病変は,いずれも胃前庭部に存在し,大きさ1cm以下,表面平滑,ほぼ正常色調を有する山田II,III,IV型の隆起性病変であった. 病理組織所見では粘膜固有層に線維細胞,毛細血管の増生,好酸球のび漫性浸潤を認め,線維細胞は毛細血管を中心にいわゆるwhorl-like pattemを呈していた. 以上の所見よりこれらの病変はInflammatory fibroid polyp(IFP)に相当すると考えられた. IFPの成因を検索するため,免疫組織学的にS-100蛋白,NSE,ミオグロビン,デスミン,第VIII因子関連抗原につき検討したが,いずれも陰性であることより神経性,筋原性および血管性腫瘍説は否定的であり,炎症による反応性病変である可能性が示唆された.しかし,myofibroblastic appearanceを呈するこれらの細胞群が他の反応性修復過程では認めないwhorl-like appearanceを呈する理由についてはさらに検討を要すると思われた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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