抄録
難治性胃鷆再生粘膜の細胞動態1こ関して,内磯下に採取し姓検纖を用いて3H.thymidine auto-radiographyをおこなって検討した.購細胞数/胃糊莫上皮細胞数比より求めた標識率は,内視鏡stage:A2,H1,H2,纖纐(Q):H2,H3tufty(+)期で易治例と同様に離を示し,S2stage,H3tufty(-)期で低値であった.また灘治例湯治例とで再生上皮の組織学的差違を認めなかった.ヒスタミンH2受容体拮抗鞭用の有無による標識率の変化については,内視stage:H1,H2,S1のLaずれにおいても使用,非使用君間に差を認めなかった.以上の成総り,難治性潰瘍においても潰瘍辺縁では醗な細胞増殖がおこなわれており,潰瘍治化の要因として再生上皮の形態・機能上の変化は乏しく,他の要因を考すべきと思われた.また,H2受容体拮抗剤は再生上皮の細胞動態を亢進させず,細胞動態を促進させて潰瘍治癒を図るならば本剤の効果には限界があると思われた.