日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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原発性十二指腸癌と乳頭部癌の比較検討
磯貝 圭輝藤巻 英二折居 正之斉藤 裕河田 孝彦加賀 誠司佐藤 邦夫佐藤 俊一狩野 敦菅井 有藤沢 秀仁神谷 亮一村上 晶彦永塚 健
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1990 年 32 巻 8 号 p. 1911-1917_1

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抄録
 自験の原発性十二指腸癌7例,乳頭部癌20例について両者の年齢・性,症状,内視鏡的形態,組織型,大きさ,予後について比較,検討を行った.内視鏡的形態では原発性十二指腸癌では限局潰瘍型が,乳頭部癌では腫瘤型が多く,潰瘍形成の有無で両者を比較すると有意差がみられた.また,年齢・性では差がなかったが,症状,大きさ,予後で有意ではないものの差がみられ,これは乳頭部癌では黄疸が出現しやすく,より早期に発見されるためと思われた.一方,組織型では両者とも高分化型腺癌が多かったが,その中でも原発性十二指腸癌では高分化型管状腺癌が,乳頭部癌では乳頭状腺癌が最も多く,これは両者の発生母地の違いを示唆している可能性も推定された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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