日本消化器内視鏡学会雑誌
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高圧酸素療法が有効であった狭窄型虚血性大腸炎の1例
三富 弘之, 勝又 伴栄, 小林 清典, 山本 佳正, 五十嵐 正広, 西元寺 克礼, 上野 聡一郎, 工藤 康生, 大谷 剛正, 瀬川 謙一, 中 英男, 新藤 正輝
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1990 年 32 巻 9 号 p. 2253-2258_1

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抄録
高圧酸素療法を施行し,経過中多彩な内視鏡所見を呈した重症虚血性大腸炎の1例を報告した.症例は71歳の女性で,突発する下腹部痛と血便を主訴に来院した.入院翌日の大腸内視鏡検査で,S状結腸に出血,浮腫と全周性および縦走性の粘膜壊死がみられ,虚血性大腸炎重症例と診断,経過不良のため第5病日から第12病日まで高圧酸素療法を施行した.発症3週後の内視鏡検査では,潰瘍底には結節状の肉芽組織の露出と所々に再生粘膜がみられ,周辺にはタコイボ状のビランも認められ,多彩な内視鏡像を呈した.5週後には潰瘍底は結節状の再生粘膜で被覆され,病変部は治癒傾向にあり,高圧酸素療法が本症の急性期の治療として有効と考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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