日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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内視鏡的に自然経過を追跡しえた潰瘍性大腸炎の1例
島崎 信二ノ宮 三生山田 鉄也白子 順子名倉 一夫山藤 正広斉藤 公志郎森脇 久隆冨田 栄一武藤 泰敏下川 邦泰大島 健次郎高井 哲
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1991 年 33 巻 1 号 p. 84-88_1

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抄録
症例は41歳,女性.転居・転職を契機にして血便をきたし,注腸造影検査,大腸内視鏡検査,生検組織診などにより潰瘍性直腸炎と診断した。その後,患者側の要因により無治療にて経過していたが,4カ月毎の内視鏡検査では病変は直腸に限局したままであった.しかし,症状初発より1年8カ月後に感冒を契機に一気に全大腸炎へと進展した.本例は直腸炎型潰瘍性大腸炎の自然史を観察し得たものと考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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