日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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大腸内視鏡検査にて診断した回腸原発悪性リンパ腫による腸重積症の1例
蜂矢 仁小塚 正雄佐宗 克久平野 朝光中尾 春寿佐野 正明住出 紀夫倉知 美幸片桐 健二宮治 眞伊藤 誠武内 俊彦
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1991 年 33 巻 1 号 p. 89-95

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抄録
患者は34歳,男性.8カ月前より繰り返す腹痛,腹部膨満を主告訴に来院.注腸倹査にて回盲部に腫瘤性病変を認めた.大腸内視鏡検査では回盲部に粘膜下腫瘍の特徴を有する腫瘤性病変と腫瘤の基邸を取り囲む輪状の回腸粘膜襞を認めたことより腸重積症と診断した.また,腫瘤表面の潰場部からの生検にて悪性リンパ腫の組織診断が得られた.回腸原発の悪性リンパ腫による腸重積を術前に組織診断てきた例は文献上もきわめて少ない.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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