日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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内視鏡で観察したアメリカ鉤虫症の1例
山西 徹治西岡 新吾奥 篤坂辻 喜久一宮本 克之安村 政芳和田 光平中山 恒夫矢高 勲
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1991 年 33 巻 2 号 p. 299-303_1

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抄録
症例は76歳男性,農業.右季肋部痛を主訴として入院した.腹部エコー,経皮経肝胆道造影で総胆管拡張と末端部に径15mm大の結石を認めた.十二指腸X線では下行脚内側に60×45mm大の憩室を認め,内視鏡検査により憩室内に赤色糸状の虫体2匹を認め,鉗子を用いて採取し,その形態からアメリカ鉤虫と診断した.ピランテル・パモエート1,000mg2回投与にて糞便虫卵が陰1生化した後,総胆管結石摘出,胆嚢摘出術を施行した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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