日本消化器内視鏡学会雑誌
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特発性食道破裂の3例
重松 忠米田 充松本 高士山上 正仁玉垣 俊幸赤松 尚明加藤 一晴岡森 博史鳥居 幸雄小野 紀弘今西 努湊博 史米山 千尋西植 隆石井 孝渡辺 信介
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1991 年 33 巻 5 号 p. 941-946_1

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抄録

特発性食道破裂の3例を経験した.全例男性であり,平均年齢は49.7歳であった.主訴は腹痛2例,胸痛2例,背部痛1例,呼吸困難2例.1例は飲酒後に発症し,1例は基礎疾患に消化性潰瘍による幽門狭窄症を認めた.1例は初診時に縦隔気腫を認め2時間で診断.残る2例は入院後18時間,36時間に胸腔ドレーンよりの排液の性状より消化管との交通を疑い食道造影・内視鏡検査にて診断した.破裂部位は3例とも胸部食道下部であり,2例が左壁に,1例が後壁に発症していた.緊急内視鏡検査は本症診断の一次検査として有用であり確定診断には食道造影が最も有用と考えられた.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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