抄録
試作胆道ファイバースコープ(オリンパス製XCHF-P20QY,以下P20QY)を,1990年2月~7月の間11例に計16回使用した.対象疾患は,総胆管結石症7例,肝内結石症1例,胆管癌2例,および原発性硬化性胆管炎1例であった.この器種の特徴は,吸引機構および4アングル機構を備え,かつ外径の細径化を計ったことである.従って,P20QYは,先端部外径4.1mm,挿入部外径4.5mm,チャンネル径1.2mmの仕様となっている. 従来の器種に比べ,4アングル機構のため操作性に優れていた.また,耐久性の点でも問題はみられなかった.外径の細径化により挿入性に優れ,末梢胆管の観察が容易であり,瘻孔の拡張も短期間で行うことができた.一方,細径化に伴い,チャンネル径が細くなったため,吸引能はやや低下した.鉗子類の通過性に問題はなかったが,今後,把持鉗子や電気水圧衝撃波(以下,EHL)用プローブなどの処置具の改良・開発が期待される.